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労働の用語解説 労働基準監督署 認定基準がある… 過労死の症状と予防方法まとめ

働くことが楽しくて長時間労働をしている人も仕事が終わらないから残業をしている人も、働きすぎは過労死を招くおそれがあると知っておくことはとても大切です。
仕事が原因で死を招かないよう、未然に予防する方法を知っておく必要があります。
また、過労死は現役世代の突然死全てに当てはまるのではなく、過労死と認定される症状は限られています。働く人すべてが知っておきたい過労死とは何か、過労死を防ぐ方法はあるのかについて幅広く解説していきます。

過労死に当てはまる3つの症状

過労死と認められる症状は3つしかなく、それ以外の病気で若くして亡くなったとしても過労死認定されることはほとんどありません。

過労死の原因は心疾患脳卒中精神疾患となっています。
これらの病気は極度の過労やストレスで発症しやすい特徴があり、精神疾患には過労自殺も含まれます。
過労死は精神疾患の増加が目立ち、2005年度と2015年度を比べると2015年度ではおよそ4倍になっています。
一方、心疾患と脳卒中は10年スパンで見ると横ばいかやや減少傾向にあります。

過労死は社会問題として多くの人に認知されていますが、毎年過労死として認められる件数は3つ合わせておよそ200件前後です。
これらは氷山の一角といわれており、実際はもっと多くの人の死が過労を原因とするものなのではないかと考えられています。

過労死には前兆がある

過労死のひとつである心疾患には、典型的な初期症状として動悸や息切れ、胸の圧迫感などがあります。

そのほかにも、心疾患とは認識しづらい症状として、左腕がだるくなったり奥歯が疼く感じがしたりといったものもあるため、もしもそのような状態が続いているようなら仕事をセーブして病院へ行くようにしてください。
脳卒中は、脳梗塞やくも膜下出血などに見られる疾患で、よくある前兆としてはろれつが回らなくなることや体の片側のしびれ、めまいなどがあります。
また、以前に比べて細かい作業ができなくなったり、片側の目がしばしばぼやけたりといった症状も脳卒中の疑いがあるでしょう。

脳卒中は急死してしまう怖さもありますが、後遺障害が残るおそろしさもあります。体が普段とは違うと感じたら、すぐに医師に相談しましょう。
精神疾患には、何をしても楽しさを感じられないことややる気が起きないこと、休息を取っても体がだるいことなどの初期症状がよく見られます。
精神疾患は本人の自覚が難しい側面があるので、周囲が気づいてあげることも大切です。表情に乏しくなったり口数が減ったりしている人が周りにいるなら、多少無理にでも病院へ連れて行くことで大事に至らずに済む場合もあります。

なぜ仕事を辞められないのか

過労死に対しては「なぜ死ぬほど仕事を続けていたのか」「会社を辞められなかったのか」という意見が多く聞かれます。
しかし、過労によって死に至る人は、うつ病を発症していたり会社の規定などでなかなか仕事から逃れられなかったりする現実があります。

うつ病になる人の特徴には、真面目で仕事に対して高い意識を持っていることがしばしば挙げられます。
そのため、「自分ががんばらなければ」という意識が元から強く、辛くても途中で仕事を投げ出さない性格であることが多いと考えられます。
会社の規定としてはよく36(サブロク)協定が挙げられますが、これは1カ月で上限45時間までの時間外労働を認めるという雇用者と被雇用者との間で結ばれる協定です。

しかし、特別な事情があるときは1カ月80時間までが労使の協議を通過すれば例外的に認められます。
1カ月80時間の時間外労働とは、週5日働く場合はおよそ4時間の残業となります。このような協定により、辛くても残業から逃げられないことが往々にしてあるのです。

過労死を未然に予防しよう

過労死を未然に防ぐためには、病院での診察が有効的です。
過労死となる原因の多くは心身のストレスなので、治療や入院などで仕事をする時間が減れば、健康状態も回復していくことが考えられます。
また、病院で健康体だといわれても、体に違和感があるのなら自ら仕事量をセーブすることも大切です。症状がひどくなったり自殺の文字が頭をよぎるようになったりしたら、根本的な解決策として会社を辞めるのも良いでしょう。どんなに仕事が大切でも命と引き換えにはできないので、過労死を予防するためにも仕事と一旦距離を置いてみてください。

過労死の疾患に悩む方は弁護士に相談を

過労で死にまで至らなくても、過労死の疾患によって後遺症が残ることがあります。

過労が原因で後遺症が残ったとしても仕事と病気との因果関係が証明できなければ、労災として認定されません

「自分のケースは労災ではないかも」と諦める前に、弁護士などの専門家に相談してみてください。自分では気がつかなくても専門家の目から見れば明らかに違法な労働条件という場合もあります。
過労死は突然やってくるものであり、自分の命を危険にさらすだけではなく家族も悲しくさせるものです。過労死の疾患で悩んでいるのならこれ以上苦しまないためにも、弁護士の力を借りる決断をしてみてください。