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労働の用語解説 残業 1分も無駄にしない!労働時間に基づいた給料の計算方法(漫画付き)

自分が普段どれだけ働いて、どれだけ給料を得ているのか正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。

自分が得られるはずの給料を正確に算出するためには、まず残業を含めて自分がどれだけ働いているかということを理解することが大切です。
ただ、労働時間というのは会社によってまちまちです。

もらえるはずの給料を正確に把握するためにも、まずは労働時間に基づいた給料の計算方法を知っておく必要があります。

今回は、労働時間に関する基礎知識や残業の定義、また残業代の計算方法などについて詳しく解説します。

労働時間は切り捨てられない

給料というのは働いた時間に応じて発生するのが通常です。

 もちろん、基本給として月給や年俸は設定されていますが、そうした基本給は最低限保証されている給料であって、会社で設定されている労働時間を超えて働けば、基本給に上乗せして残業代が支払われなければなりません。

 しかも、それは厳密に1分単位で計算される必要があります。

 たとえば、出勤時間が8時、休憩が1時間あり、退社時間が17時14分だったとします。
 法律で定めている労働時間は1日あたり8時間が上限ですから、それを超えて働けば、その時間は時間外労働として残業代の発生対象になります。
この場合は退社時間を切り捨てて17時とすることはできず、14分間の残業時間が計上されることになります。

 このように、労働時間は1分であっても切り捨てることはできません。
 14分間の残業時間があるならば、その14分間に関して残業代として手当を支給することが義務付けられています。
ただし、1日あたりの残業時間は1分も切り捨てできませんが、1カ月単位であれば30分未満の残業時間であれば切り捨てることができます。

 すなわち、日々の残業時間を1カ月で合計したときに、残業時間が11時間28分だったとしたら、11時間として切り捨てることができ、11時間32分だったとしたら12時間として切り上げることになります。

残業には2つの種類がある

実は残業には2つの種類があります。
 1つは法定外労働、もう1つは法定内労働です。

そもそも労働基準法における労働時間は、原則として1日8時間、1週間に40時間と決められています。
 こうした労働時間のことを法定労働時間と言います。

 この法定労働時間を超過して残業すれば、法定外労働の対象となります。


 一方、法定内労働は会社が定めた所定労働時間を基準に計算される残業です。
 
法定労働時間とは違って、所定労働時間は会社が任意に設定することができるようになっています。
 もちろん、それは法定労働時間に基づいて設定されますが、会社の所定労働時間を超えていても、法定労働時間の範囲内で行われた残業は法定内労働となります。

つまり、始業時間が8時で、終業時間が17時、間に30分の休憩があったとすれば、所定労働時間は7時間30分ということになります。
そのため、8時に出勤して、17時14分に退社した場合、終業時刻を14分間超過していますが、これは法定労働時間内なので法定内労働です。
 一方、8時に出勤して、17時45分に退社すれば、17時30分から17時45分までの15分間は法定労働時間の8時間を超過するため法定外労働となります。
表にすると

種類によって違う!残業代の計算方法

法定外時間外労働の残業代の計算方法は、次の計算式によって算出することができます。


通常の基本給には住宅手当や通勤手当も含まれていますが、より正確な残業代の数値を求めるためには、基本給から各種手当を差し引いて計算するようにしてください。
【Aさんの月給と手当】
月給(手当含む):28万2000円
通勤手当:1万円
住宅手当:2万円
これを当てはめると、1時間あたりの賃金は下記のように計算できます。

(28万2000円ー〈1万円+2万円〉)÷(8時間×21日)=1,500円

Aさんの1時間あたりの賃金は、1,500円ということがわかりました。また、1ヶ月あたりの所定労働時間は月によって日数や土日の数が異なるため、1年間の労働時間を計算したうえで12等分するというのが正しい計算方法です。

「割増率」は残業した時間によって異なる

割増率とは、1時間当たりの賃金(基礎時給)に対してかける割合のことです。月給制の場合、以下の種類があります。

※深夜労働とは、深夜(22時~翌朝5時)の時間帯に働いた時間の事です。

さらに、ブラック企業はごまかそうとしますが、以下の8つの時間も残業時間としてカウントすることができることがあります。つまり、これらの時間も残業代計算に含められる可能性があります。

ごまかされやすい8つの時間

1.準備時間:制服、作業服、防護服などに着替える時間、
      始業前の朝礼・体操の時間など後始末時間:着替え、掃除、清身
2.休憩時間:休憩中の電話番や来客対応などを依頼された場合
3.仕込み時間:開店前の準備やランチとディナーの間の仕込み時間
4.待機時間:トラックの荷待ちの時間
5.仮眠時間:警報や緊急事態に備えた仮眠の時間(特に警備や医療従事者など)
6.研修:会社からの指示で参加した研修
7.自宅の作業:仕事が終わらず自宅に持ち帰って仕事した時間


労働時間に見合った給料を受け取るために

労働時間に見合った給与をしっかりと受け取るためには、まずは所定労働時間法定労働時間の違いをきちんと把握することが大切です。

そのうえで、自分がどのくらい残業したのか正確に把握しましょう。労働時間を1分でも超過していれば割増し賃金の対象になるため、自分の残業時間が切り捨てられていないかどうか確認してみてください。残業には種類があるため、それが法定外残業なのか法定内残業なのかを知ることも大切です。 自分がもらっている残業代が適切なのか、上記に挙げた計算方式にあてはめて計算してみましょう。

法定内残業であっても就業規則によって残業代が発生するのが一般的なので、自分の会社の就業規則を確認して残業代の計算をしてみてください。

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