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交通事故の用語解説 慰謝料 頚椎捻挫の症状や治療法は?事故での慰謝料請求のコツ

交通事故の際、突然強い衝撃を受けることによって首に損傷を受けてしまうことがあります。 頚椎捻挫という、いわゆるむち打ちの症状です。 レントゲンなどでは確認できないことが多く軽視してしまう人もいますが、衝撃の大きさによっては脊髄や神経根にまで損傷が及ぶこともあります。 症状が重い場合は、歩行障害や排尿障害、排便障害などを引き起こすこともあるため、しっかりと治療を受けることが大切です。 そこで今回は、交通事故によって起こる頸椎捻挫の症状や治療法、慰謝料請求の方法についてご紹介します。

頚椎捻挫はどのような捻挫なのか?

頚椎捻挫とは、首を固定する筋肉と靭帯の損傷のことです。 外傷性頚部症候群とも呼ばれますが、一般的には「むちうち症」という名前で呼ばれています。 ラグビーやサッカー、柔道といった激しいスポーツなどで起こることもありますが、交通事故によるものがほとんどです。 背骨では、上から7個までの椎骨を「頚椎」、その下の12個が「胸椎」、次の5つを「腰椎」と呼びます。 したがって、頚椎捻挫とは上から7個目の椎骨の間で起こった損傷ということです。 事故による衝撃で首が大きく揺さぶられたり、頭を強くぶつけたりすることによって発症します。 特に、首が無防備になっている後方からの追突による事故で頚椎捻挫になる人が多いようです。

頸椎捻挫で起こる症状

頚椎捻挫は症状によって「頚椎捻挫型」、「神経根損傷型」、「自律神経症状型」、「脊髄損傷型」、「脳脊髄液減少症」の5つのタイプに分けられます。 一番多いのは「頚椎捻挫型」で、頸椎捻挫と診断を受けた人の約7割がこのタイプだと言われています。 主な症状としては、首を伸ばすことで痛みが現れ、痛みの強い時は寝返りを打つことも困難になります。 首の可動域が制限されてしまうことがあるため、首の痛みだけでなく血行不良による肩のはり、強いコリなども症状のひとつです。 「神経根損傷型」は神経を圧迫することで、痛みだけでなくしびれや麻痺の症状が特徴です。 知覚障害が起こることもあり、注意の必要な症状なのです。 「自律神経損傷型」はバレ・リュー症状型とも呼ばれており、自律神経が損傷することによって吐き気やめまい、耳鳴り、難聴、頭痛などを引き起こします。 「脊髄損傷型」は最も重い症状となり、重度の場合歩行困難や排尿障害、排便障害が現れます。 「脳脊髄液減少症」は、交通事故の衝撃で一時的に髄液圧が急上昇し、脳髄液が漏れ出す症状のことです。 頭痛、めまい、吐き気、難聴、耳鳴り、などの症状があり、慢性的な倦怠感を訴えるケースも多くあります。

しっかり治そう!治療に必要な段階とは?

頚椎捻挫は急性期(事故直後から1カ月)・亜急性期(1カ月~3カ月)・慢性期(3カ月を超える)の3つの段階によって治療プランが異なります。 急性期では頸部の安静、固定などを主に行い、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、冷シップなどが処方され、患部の炎症と痛みを取り除くことに努めます。 また、痛みが続く場合は局所ブロック注射なども行います。 亜急性期では頚部の運動療法に重点をおき、物理療法としては温熱療法、牽引などが治療の中心です。 冷シップや局所ブロック注射なども引き続き行います。 慢性期になると、衰えてしまった筋力を増強するリハビリ訓練と耐久力増強訓練、集中力訓練などが行われます。 引き続き薬物療法などを行いつつ、必要であれば心のケアも行います。

事故による頸椎捻挫の慰謝料の相場とは?

多くの頚椎捻挫の場合、本人の自覚症状が主体であり他覚的な所見が乏しいのが特徴です。 そのため、後遺障害認定されるかどうかは非常に難しい判断となります。 後遺障害第14級9号の「局部に神経症状を残す」に該当すると認定された場合、後遺障害慰謝料の相場は自賠責保険基準で32万円、弁護士基準では110万円、任意保険基準なら推定40万円程度です。 当然、等級が上がればその分慰謝料も高くなります。 頚椎捻挫の後遺障害認定では治療期間の長さが比較的重視される傾向にあるため、治療期間が長い方が後遺障害として認定される可能性も大きくなります。

適切な慰謝料を受け取るためにやっておくこととは

交通事故で後遺症が残ってしまった場合、その後遺症が事故によるものだと証明しなければなりません。 そのためには、頚椎捻挫の継続性・一環性を示す必要があり、治療途中の接骨院への転院や通院回数の少なさは不利に働く可能性があります。 また、レントゲンやMRIには映らない神経症状を証明するために、ジャクソンテストやスパークリングテストを行うこともあります。 これらのテストも自己申告なのであまり重要とは言えませんが、ごまかしの効かない深部腱反射などの診断と合わせて申請することで症状に説得力を持たせることが可能です。

事故にあったら正当な慰謝料を受け取るように努力しよう

頚椎捻挫は首の痛みや手足のしびれといった症状が続き、人によってはうつ状態になってしまうほど辛い症状を伴うものです。 また、画像に現れにくい症状であることから我慢してしまったり、後遺障害認定を諦めてしまったりする人も多いのが現状です。 しかし、病院で適切な検査・治療を受けることで正当な慰謝料を手にすることもできます。 そのためにも、普段から医師とのコミュニケーションを大切にし、認定に必要なテストは積極的に受けるようにしましょう。 いま体に起こっている症状をしっかりと正確に伝えるように心掛けることが大切です。