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判例要約
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不倫関係だが、実質的に内縁関係にある2人の一方が事故で死亡したら、内縁の妻は慰謝料がもらえるのかな~?

ずばり! 慰謝料請求できる

なぜ、慰謝料請求できるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

不倫関係だが、実質的に内縁関係にある2人の一方が事故で死亡したら、内縁の妻は慰謝料がもらえるのか?

実際にあったお話し

太郎さんには、内縁関係にある妻の花子さんと2人の子供がいました。4人で仲良く暮らしていましたが、実は太郎さんは単身赴任で仕事をしており、故郷には法律上の妻である香織さんと香織さんとの子供が4人おり、生活が苦しくなるまでは香織さんたちに対して仕送りをしていました。そんな太郎さんでしたが、ある日、自転車で走行中に街角運輸会社の運行するトラックに引かれて亡くなってしまいました。

そして、香織さんは、今回の事故後に初めて、太郎さんが花子さんと事実上の夫婦生活を送っていたことを知りました。太郎さんは花子さんと同棲生活11年目にして今回の事故に遭い、2週間入院した後死亡するに至りましたが、その間香織さんは一度も上京せず、葬式にも列席しませんでした。花子さんが入院中付き添い、葬式も花子さんが喪主となって行いました。

そんな中、街角運輸会社の担当者は、当初は花子さんが太郎さんの正式の妻であると信じて示談の交渉にあたっていましたが、まもなく花子さんは内縁の妻にすぎず、太郎さんには法律上の妻がいることが判明しました。

そこで、街角運輸会社の担当者は、太郎さんの故郷に赴いて交渉の結果、香織さんとその4人の子供との間に200万円で示談が成立しました。200万円の根拠は、太郎さんの損害の総額は、街角運輸の見積りでは260万円程度となるところ、花子さんと太郎さんの子供2人への支払分60万円を除くという趣旨でした。一方、花子さんたちとの間には色々な案が提出されましたが、結局、示談は不成立に終わりました。

そこで、花子さんは、街角運輸に対し、損害賠償と慰謝料ならびに弁護士費用として、それぞれの額として約250万円の支払を求める訴えを起こしました。

「不倫関係だが、実質的に内縁関係にある2人の一方が事故で死亡したら、内縁の妻は慰謝料がもらえるのか?」の結果について

花子さんの請求は一部が認められ、街角運輸からそれぞれ80万円受け取ることができた。

ポイント解説

(1)太郎さんと香織さんの夫婦関係は、すでに意味をなさないものであるとされた。

⇒ 男女双方が内縁関係をする意図で合意の下に同棲生活に入り、子供をもうけるに至ったとしても、もしその男性が、既に他の女性と法律上の婚姻関係に立っている場合には、直ちに内縁関係の成立を認めることはできない。
ところが、今回において、その事実上の内縁関係にあった花子さんが、太郎さんに法律上の妻である香織がいることを知らず、あるいは、これを知っても香織さんとの離婚が近く実現し、花子さんの正式の夫になれるものと信じて内縁関係に入る合意をした場合であり、かつ、太郎さんと香織さんとの間で、実質的に夫婦生活および生計の維持や子供の教育の上での相互協力の関係が失われて、事実上の離婚と同様の状態となり、花子さんとの間にある実質上の夫婦関係が成立し、世間的にも夫婦とみなされて相当の年月を経た場合には、たとえ戸籍上の表示はもとのままで、香織さんとの間に法律上の婚姻状態が残存しているとしても、それはもはや意味をなさないものであって、花子さんとの間に、単なる性交関係ないし内縁関係が社会的事実として成立していると認めるべきであるとされた。

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街角相談所 -法律- 編集部

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