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判例要約
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カーボン複写の方法で遺言を作成することは許されるかな~?

ずばり! 遺言書は有効になる

なぜ、遺言書は有効になるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

カーボン複写の方法で遺言を作成することは許されるか?

実際にあったお話し

太郎さんは花子さんと結婚し、子供を1人もうけましたが、その後、性格の不一致を理由に離婚をしてしまいました。
その後、太郎さんは裕子さんと結婚して余生を過ごしましたが、とうとう亡くなってしまいました。

太郎さんは生前において、自分の死期を感じたときに遺言を作成することを決め、遺言を作成しました。その遺言は、カーボン複写(何重かに紙がなっており、上の紙に字を書くと下に複写されるもの)の方法で作成されていました。また、その遺言書は、筆跡などの点で不自然なところがありました。

その遺言書において、明らかに不利な扱いをされていた花子さんと太郎さんの子供である一樹さんは、「カーボン複写によるもので正当な遺言書とは言えず、今回の遺言書は遺言として無効である」と主張しました。

「カーボン複写の方法で遺言を作成することは許されるか?」の結果について

一樹さんの主張は認められず、遺言は有効であるとされた。

ポイント解説

(1)カーボン複写の方法は自書の遺言として認められるものであるとされた。

⇒ 遺言は、民法の定める方法によって、行われることが要求される。これは、遺言者の真意を確保すると同時に、後に偽造して作成されることを防止することにある。そして、普通の遺言の作成においては、遺言者がその全文・日付・氏名を自書し、これに印を押さなければならないとしている。ところが、自書の方法については、民法で定めがないため、今回のように問題となった。
とはいえ、遺言の全文・日付・氏名をカーボン紙を使用して複写の方法で記載したものは、法律上において自書の方法として許されていないわけではない。
よって、今回において、太郎さんが作成したカーボン複写による遺言は有効であるとされた。

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街角相談所 -法律- 編集部

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