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判例要約
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株式を相続したら、会社関係訴訟の原告たる地位も承継されるのかな~?

ずばり! 原告たる地位も承継される

なぜ、原告たる地位も承継されるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

株式を相続したら、会社関係訴訟の原告たる地位も承継されるのか?

実際にあったお話し

太郎さんは街角第一会社の出資持分640口を有する社員でした。

以前、太郎さんが有していた社員権は、太郎さんの先代である一郎さんのものでした。
ある時、太郎さんの先代である一郎さんが街角会社に対し、その資本の10%以上に当たる出資持分を有する社員としての資格に基づいて、同会社の解散を請求し、かつ、街角第一会社の社員たる資格に基づいて、臨時社員総会決議の取消と、予備的にそのうちの第三ないし第一五の各決議の無効の確認を求める訴として提起を行いました。
ところが、本件訴訟が第一審に係属中、一郎さんは死亡ししてしまいました。
そこで、その相続人である一郎さんが出資持分640口を取得するに至ったのです。

太郎さんは、亡一郎さんが街角会社の社員として有した同会社に対する会社解散請求権、社員総会決議取消請求権、同無効確認請求権を相続により承継取得した旨主張し、本件訴訟における一郎さんの原告たる地位を承継したものとしてこの訴訟を行うこととなりました。
これに対し、街角第一会社は、原告たる地位は一審専属的なものであって、相続があったからといって承継されないと反論をしました。

「株式を相続したら、会社関係訴訟の原告たる地位も承継されるのか?」の結果について

太郎さんは、この訴訟の原告たる地位を承継したものと認められる。

ポイント解説

(1)株式の相続と訴訟承継

⇒ 相続の場合においては、相続人は被相続人の法律上の地位を包括的に承継するのであるから、持分の取得により社員たる地位にともなう諸権利はもとより、被相続人の提起した訴訟の原告たる地位をも承継し、その訴訟手続を受け継ぐこととなるのであるとした。
なぜなら、原告たる被相続人の死亡により同人の提起した訴訟が当然に終了するものとするならば、本件の社員総会決議取消の訴におけるように提訴期間の定めがある場合において、被相続人の死亡当時すでにその提訴期間を経過しているときは、相続人は新たに訴を提起することができず、原告たる被相続人の死亡なる偶然の事情により、社員がすでに着手していた社員総会決議の瑕疵の是正の途が閉ざされるという不合理な結果となるのを免れないのであると考えたからである。
したがって、本件訴訟については、原告たる一郎の死亡により、同人の有した被上告会社の持分の全部を相続により取得した太郎において原告たる地位をも当然に承継したものというべきであり、一郎の死亡により本件訴訟が終了したものとすることはできないと判断した。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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