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判例要約
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空気注射で殺人しようとして失敗しても、殺人未遂罪として罪に問われるのかな~?

ずばり! 殺人未遂罪として罪に問われる

なぜ、殺人未遂罪として罪に問われるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

空気注射で殺人しようとして失敗しても、殺人未遂罪として罪に問われるのか?

実際にあったお話し

太郎さんは、姪の花子さんを事故死に見せかけて殺害し、花子さんにかけられた生命保険金を騙し取ろうと考えました。

そこで、太郎さんは、花子さんの血管に空気を注射し、空気栓塞という状態を起こさせて殺害することを計画しました。

ある日、太郎さんは畑で草取りをしていた花子さんに声をかけ、花子さんを騙して注射することを承諾させました。

太郎さんは、花子さんの両腕にそれぞれ1回ずつ、水5ccとともに空気を合計30~40cc注射しました。

しかし、花子さんは死亡しませんでした。

その後、太郎さんは、殺人未遂罪で起訴されてしまいました。

これに対して、太郎さんの弁護人は「ある鑑定結果によると、空気栓塞により人を死亡させるには300cc前後の空気の注射が必要であるとされている。別の鑑定結果によっても、70cc以上の空気の注射が必要であるとされている。太郎さんは、40cc以下の空気しか注射しておらず、これにより花子さんを死亡させることは不可能だったのだから、殺人未遂罪は成立しない」と主張しました。

「空気注射で殺人しようとして失敗しても、殺人未遂罪として罪に問われるのか?」の結果について

太郎さんの主張は認められず、太郎さんの行為には殺人未遂罪が成立するとされた。

ポイント解説

(1)花子さんが死亡する可能性が絶対になかったとは言えないため、殺人未遂罪が成立すると判断された。

⇒ 殺人未遂罪が成立するためには、殺人の実行行為に着手したと認められることが必要である。そして、犯罪結果が発生する現実的な危険性があると言えれば、実行行為に着手したと認められる。
今回の事件では、たしかに太郎さんが注射した空気量は致死量以下であった。しかし、当時の花子さんの体調や、その他の条件などによっては、花子さんが死亡する可能性が絶対にないとは言えなかった。そのため、実行行為に着手したと認められ、殺人未遂罪は成立すると判断された。

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街角相談所 -法律- 編集部

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