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判例要約
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結婚する本人が意識不明の重体の時に婚姻届が受理されたら、その結婚は無効になるのかな~?

ずばり! 婚姻届は有効となる

なぜ、婚姻届は有効となるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

結婚する本人が意識不明の重体の時に婚姻届が受理されたら、その結婚は無効になるのか?

実際にあったお話し

太郎さんと花子さんは交際はしていましたが、まだ同棲するまでには至っていないカップルでした。

ある日、太郎さんは外出中に突然吐血した後に倒れ、帰宅後も2回にわたり吐血してしまった結果、意識不明の重体に陥りました。翌朝、それがきっかけで緊急入院することになり、切開手術を受けたのですが、もうすでに手の施しようがないほどひどいものでした。結局、手術を中止せざるをえなくなり、なりゆきを見守ることになりました。

その後太郎さんは、花子さんと太郎さんの兄に「花子さんと結婚するために婚姻届を代わりに書いて出してほしい」と頼み、その願いを受け入れた太郎さんの兄が婚姻届に代筆する形で作成して、区役所の受付開始時刻である午前9時に提出しました。

午前9時にはすでに意識を失っていた太郎さんは、婚姻届を提出した1時間半後の午前10時半に亡くなってしまいました。

そこで、太郎さんの母は「提出時に意識不明の重体であった太郎さんに結婚するという意思があったはずもないので、婚姻届の提出は太郎さんの意思によるものではなく、花子さんや太郎さんの兄が太郎さんの年金や共済組合の給付金を横取りするために画策し、作成されたものであるため、無効である」と主張しました。

「結婚する本人が意識不明の重体の時に婚姻届が受理されたら、その結婚は無効になるのか?」の結果について

太郎さんの母の主張は認められず、婚姻届は有効であるとされた。

ポイント解説

(1)婚姻届を提出された時点で意識を失っていたとしても、その提出・受理は認められるとされた。

⇒ 太郎さんは、将来花子さんと結婚することを目的に性的交渉を続けてきた者であり、結婚するという意思を持ち、かつ、その意思に基づいて婚姻届を作成してもらっていた。仮に、その婚姻届が提出された時点で太郎さんの意識が失われていたとしても、受理がなされる前に結婚する意思がなくなっていたというような状況にないかぎり、結婚は有効であると認められた。
また今回は、カップルが同棲をしているなどの状況になくても、結婚の意思を持った者というように”自然と”認められるという形となった。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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