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判例要約
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不倫関係にある女性包括遺贈することはできるのかな~?

ずばり! 包括遺贈することができる

なぜ、包括遺贈することができるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

不倫関係にある女性包括遺贈することはできるのか?

実際にあったお話し

太郎さんは第一大学の教授でした。

そして、太郎さんは妻の花子さん、娘の明子さんの3人家族でした。
太郎さんが死亡すると、太郎さんの遺言が発見されました。
遺言書によれば、太郎さんの全財産は花子さん、明子さん、および、太郎さんの愛人であった幸恵さんにそれぞれ3分の1ずつ譲るというものでした。
幸恵さんは太郎さんが亡くなるまで長い間、半同棲の関係を継続していたものであり遺言書は、幸恵さんのマンションで簡単なノートに書かれたものでした。

これに怒った花子さんと明子さんは、花子さんに対して「遺言書は太郎さんが幸恵さんとの愛人関係継続を目的として書いたものであって、公序良俗に反するものであるから、無効である」と主張し、幸恵さんを相手に遺言書の無効確認の訴えを起こしました。

「不倫関係にある女性包括遺贈することはできるのか?」の結果について

本件遺言書は公序良俗に違反せず、有効である。

ポイント解説

(1)公序良俗違反の判断

⇒ 亡太郎さんは妻である花子さんがいたにもかかわらず、幸恵と約七年間いわば半同棲のような形で不倫な関係を継続していました。
また、この関係は早期の時点で太郎さんの家族は知っていました。他方太郎さんと花子さんとの間の夫婦関係交流は、夫婦としての実体はある程度喪失していました。
さらに、本件遺言は、遺言の作成前後において両者の親密度が特段増減したという事情もありません。
本件遺言の内容は、妻である花子さん、子である明子さん及び不倫相手である幸恵さんに全遺産を均等に遺贈するものであります。
明子さんがすでに嫁いで高校の講師等をしているなどの事実関係のもとにおいては、本件遺言は不倫な関係の維持継続を目的とするものではなく、もっぱら生計を太郎さんに頼っていた幸恵さんの生活を保全するためにされたものというべきであり、また、遺言の内容が花子さんらの生活の基盤を脅かすものとはいえないとして、本件遺言が民法90条に違反し無効であると解すべきではないと裁判所は判断しました。

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街角相談所 -法律- 編集部

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