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判例要約
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交通事故後に事故とは関係ない病気でなくなったら、損害賠償請求できるのかな~?

ずばり! 慰謝料請求できない

なぜ、慰謝料請求できないのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

交通事故後に事故とは関係ない病気でなくなったら、損害賠償請求できるのか?

実際にあったお話し

花子さんと太郎さんと一郎くんは家族3人で幸せに暮らしていました。

ある日、午後7時頃に花子さんは自転車を引いて交差点を横断しようとしていました。
そのとき、普通自動車を運転していた健太さんも同じ交差点に差し掛かっていました。

交差点に進入してきた健太さんの運転する車の前部が、自転車を引いて交差点を横断していた花子さんに衝突してしまいました。

花子さんは衝突により交差点から約12メートル先の路上に飛ばされて転倒してしまいました。
結果、花子さんは脳挫傷と外傷性くも膜下出血等の傷害を負ってしまい、症状が固定された後も介護が必要な状態となってしまいました。

その5年後、花子さんは胃がんで死亡しました。
悲しみに暮れた太郎さんは「健太さんに対し、死亡していなければ花子さんに必要であったはずの介護費用として1,000万円の損害賠償請求を行うことにしました。

「交通事故後に事故とは関係ない病気でなくなったら、損害賠償請求できるのか?」の結果について

太郎さんの請求は認められず、健太さんから、花子さん死亡後の介護費用1,000万円を受け取ることができなかった。

ポイント解説

(1)交通事故と死亡原因に直接因果関係のないため、死亡後の介費用を請求することは不妥当ではない

⇒ 交通事故が原因で後遺障害を負った被害者が症状固定後に交通事故と因果関係のない別の原因により死亡した場合、
交通事故の加害者が負担すべき後遺障害による逸失利益の範囲は死亡時までに限定される。

これは被害者が死亡すれば、それ以降の介護は不要となる。
したがって、介護費用の賠償を行うべき理由はなく、その費用を加害者に負担させることは、かえって衡平の理念に反することになる。
このように衡平性の裏付けが欠ける場合にまで「損害は交通事故時に一定の内容のものとして発生しており、事故後に生じた事由によってその内容に消長を来さない」擬制を行うのは相当でないこと等を理由とする。
よって、太郎さんの請求は認められなかった。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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