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判例要約
rissuru

交通事故で慰謝料請求できるの被害者が死亡した場合に限られるのかな~?

ずばり! 死亡していなくても請求できる

なぜ、死亡していなくても請求できるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

交通事故で慰謝料請求できるの被害者が死亡した場合に限られるのか?

実際にあったお話し

花子さんは、夫の太郎さん、娘の松子ちゃんは家族3人仲良く暮らしていました。
健太さんは、パン工場で勤務し、パンの製造販売業務に従事していました。


ある日、午後7時頃に松子ちゃんは道路脇の歩道を通行していました。
その時、健太さんの運転するパン工場の自動車が同じ道路を通行し、松子ちゃんに後ろから衝突しました。
衝突の衝撃で、松子ちゃんは顔を強く打ち付け、顔面口角から下顎角にかけての裂傷といった怪我を負いました。

松子ちゃんは入院し、引き続き治療を受けていました。
しかし、現在において、この裂傷は神経麻痺(運動神経の刺激が末梢へ伝わらなくなり、その支配部位の運動が起こらなくなること。感覚神経が障害されたために、その分布部位の感覚がなくなること。)等の外傷後遺症を招き、将来整形手術をしても、傷を除去することが不可能な状態となりました。
また、その後引き続き医療を加えても、松子ちゃんの顔面の傷ははっきりと残っており、現在に至っても変わっていません。

悲しみに暮れた花子さんは、健太さんに対し、1,000万円の慰謝料請求を行うこととしました。

「交通事故で慰謝料請求できるの被害者が死亡した場合に限られるのか?」の結果について

花子さんの請求は認められ、健太さんから慰謝料1,000万円を受け取ることができた。

ポイント解説

(1)慰謝料請求を行うことができるのは、被害者が死亡した場合に限られない。

⇒ 生命侵害の場合には、近親者にも固有の慰謝料請求権が認められる。
民法711条では被害者の「生命を侵害した場合」に近親者に損害賠償をする旨規定されている。
よって、被害者の生命が侵害された場合にのみ近親者は損害賠償を請求できないと思える。
しかし、生命が侵害された場合でなくても、被害者の生命侵害に並ぶような精神上の苦痛を受けた場合には、民法709条、710条に基づいて、被害者の近親者は慰謝料請求権を行使できる。
本件では、花子さんの娘であるが松子ちゃんが顔に傷・後遺症が残るような怪我を負った。
したがって、花子さんにとって、松子ちゃんの生命が侵害された場合と並ぶような精神上の苦痛を受けたとして、花子さんの請求が認められた。

※第711条 他人の生命を侵害した者は、被害者の父母、配偶者及び子に対しては、その財産権が侵害されなかった場合においても、損害の賠償をしなければならない。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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