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判例要約
rissuru

電力ケーブル接続工事のミスで火災が発生したら、業務上過失致死傷罪として罪に問われるのかな~?

ずばり! 業務上過失致死傷罪として罪に問われる

なぜ、業務上過失致死傷罪として罪に問われるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

電力ケーブル接続工事のミスで火災が発生したら、業務上過失致死傷罪として罪に問われるのか?

実際にあったお話し

ある日、太郎さんはトンネルの中で電力ケーブルの接続工事を行っていました。

太郎さんは工事にあたって、銅版のうちの1枚を取り付けるのを忘れてしまっていました。

この銅板は、発生した電流が適切に流れるために誘導する役割を担っていました。

その結果、たまった電流が大地に流れずに一部に集中して流れ続けたことにより火災が発生しました。

そして、この火災により有毒ガスが発生し、これを吸ったトンネル内を通過中の電車の乗客44名が死傷しました。

その後、太郎さんは、業務上過失致死傷罪で起訴されてしまいました。

これに対して、太郎さんの弁護人は「太郎さんは、銅版を取り付けることを怠ったことにより火災が発生した過程を予見できなかったため、業務上過失致死傷罪は成立しない。」と主張しました。

「電力ケーブル接続工事のミスで火災が発生したら、業務上過失致死傷罪として罪に問われるのか?」の結果について

太郎さんの主張は認められず、太郎さんの行為には業務上過失致死傷罪が成立するとされた。

ポイント解説

(1)犯罪結果が発生する具体的な過程を予見できなくても、過失は認められると判断された。

⇒ 過失犯が成立するためには、過失、すなわち、注意義務違反があることが必要である。

そして、注意義務違反を認定する1つの要素として、犯罪の結果が予見可能であることが必要となる。

また、具体的な結果まで予見できることは必要ではないが、結果及び結果に至る過程の基本的な部分が予見可能であることが必要となる。

今回の事件では、たしかに太郎さんは、炭化導電路が形成され火災が発生したという具体的な経過は予見できなかった。

しかし、銅版を取り付けることを怠ったことにより、電流が大地に流されず、本来流れるべきでない部分に長期間にわたり流され続け、火災が発生するという過程は予見できた。

したがって、結果及び結果に至る過程の基本的な部分が予見可能であったといえ、過失が認められると判断された。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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