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判例要約
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離婚届が出されるときには離婚する気がなかったら、それでも受理された離婚届は有効になるのかな~?

ずばり! 離婚届は無効になる

なぜ、離婚届は無効になるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

離婚届が出されるときには離婚する気がなかったら、それでも受理された離婚届は有効になるのか?

実際にあったお話し

太郎さんと花子さんは、結婚した後、3人の子供をもうけました。その後、花子さんは太郎さんと相談の上、一家の生活維持のために別居して飲食店を営業することにしました。

ところが、別居後は2人の関係は悪化し、別居から1年が経過したころに、協議によって、離婚の合意をしました。その協議の仲介人として同席した香織さんは、その場で太郎さんに代わって、離婚届の必要事項を記入し、太郎さんの署名も代わりに香織さんが行ないました。太郎さんはこれに捺印し、花子さんは自ら署名捺印し、この離婚届を花子さんが保管しました。

その後、花子さんは、香織さんにこの離婚届の提出を依頼しました。
ところが、まだ未練があった太郎さんは市役所にいき、そこの係員に、「花子さんから離婚届の提出があっても受理しないでくれ」と懇願しましたが、その係員は「書面審査なので、受理しないわけにはいかない」と伝えました。
そして、翌日、離婚届は受理されてしまいました。
そこで太郎さんは、「離婚届が受理されたときには太郎さんには離婚する意思がなかったのだから、離婚届は受理されているとはいえず、この度の離婚は無効である」と主張しました。

「離婚届が出されるときには離婚する気がなかったら、それでも受理された離婚届は有効になるのか?」の結果について

太郎さんの主張は認められ、離婚届は無効であるとされた。

ポイント解説

(1)「離婚したくない」という太郎さんの意思が明確である以上、離婚は無効であるとされた。

⇒ 離婚届が提出された当時、太郎さんには離婚する意思がなかったものであるところ、離婚届の提出は協議離婚の末の意思表示とみるべきである。よって、今回のように、「提出当時に離婚の意思がなかった」ことが明確となった以上、この提出による協議離婚は無効であったと認められた。
また、花子さんに対して、「太郎さんが離婚したくない」という意思を万が一伝え切れていなかったとしても、それだけで離婚届が有効となるわけではない。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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