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判例要約
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離婚前に子供が自分と血の繋がりがないこと知ったことで監護費用の分担請求を拒否することはできるのかな~?

ずばり! 監護費用の分担請求を拒否することができる

なぜ、監護費用の分担請求を拒否することができるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

離婚前に子供が自分と血の繋がりがないこと知ったことで監護費用の分担請求を拒否することはできるのか?

実際にあったお話し

太郎さんと花子さんは平成3年に婚姻した夫婦でした。
婚姻期間中、花子さんは3人の子どもを出産しましたが、そのうち1人である次郎さんは花子さんが浮気して身ごもった子供であり、太郎さんの子どもではありませんでした。

結婚して13年が経ち、太郎さんが浮気をしてしまい花子さんとの婚姻関係は破たんしてしまいました。
しかし、それから1年後に太郎さんは、次郎さんが自分の子どもではないことを知ってしまいました。
そこで、太郎さんは花子さんに対して離婚請求の訴えを提起しました。

離婚にあたって花子さんは次郎さんについても監護費用の分担を請求をしました。
これに対して、太郎さんは「自分と血のつながりのない次郎さんの監護費用を負担しない」と主張しました。
このような主張が認められるのでしょうか。

「離婚前に子供が自分と血の繋がりがないこと知ったことで監護費用の分担請求を拒否することはできるのか?」の結果について

花子さんの監護費用分担請求は認めらなかった。

ポイント解説

(1)監護費用分担請求の権利濫用性

⇒ 花子さんは,太郎さんと婚姻関係にあったにもかかわらず太郎さん以外の男性と性的関係を持ち,その男性との子供である次郎を出産していました。
花子さんはそれから約2か月以内に次郎さんが太郎さんの子供でないことを知ったにもかかわらず、そのことを太郎さんに告げず太郎さんがこれを知ったのは次郎さんの出産から約7年後のことでした。
そのため,太郎さんは次郎さんについて民法777条所定の出訴期間内に嫡出否認の訴えを提起することができませんでした。

もはや太郎さんは次郎さんとの親子関係を否定する法的手段は残されていない状況となっていました。
さらに、太郎さんは花子さんに婚姻関係が破綻する前の約4年間,花子さんに対し月額150万円程度の高額な生活費を交付していており、さらに、婚姻破綻後も、太郎さんは花子さんに月50万円の生活費を支払っていました。
このような状況の下では,花子さんが太郎さんに対し離婚後の次郎さんの監護費用の分担を求めることは、次郎さんの福祉に十分配慮すべきであることを考慮してもなお、権利の濫用に当たるとして、花子の請求は認められないと判断されました。

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この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

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