1. 街角相談所 -法律 - TOP>
  2. 労働の事例一覧>
  3. 解雇>
  4. 精神的な不調により無断欠勤をしていた労働・・
判例要約
rissuru

精神的な不調により無断欠勤をしていた労働者懲戒処分することはできるのかな~?

ずばり! 懲戒処分することは出来ない

なぜ、懲戒処分することは出来ないのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

精神的な不調により無断欠勤をしていた労働者懲戒処分することはできるのか?

実際にあったお話し

街角会社にシステムエンジニアとして雇用された太郎さんは会社に対して職場での嫌がらせを申告しその調査を依頼しました。
その内容は太郎さんに嫌がらせをする加害者集団から依頼を受けた専門業者によって盗撮や盗聴を通じて、約3年間日常生活を監視されているということでした。
また、こうして得られた情報を共有する加害者集団から職場の同僚を通じて自己に関する情報のほのめかしをされる、といったものでした。
太郎さんは嫌がらせを理由に有給休暇を取得して出社しなくなりました。

太郎さんは有給休暇の残りが少なくなってくると、会社に対して休職の特例を認めるように要求しました。
しかし、担当者は太郎さんが主張するような被害事実は存在しないとの結論になったと回答しました。

結局、有給休暇をすべて取得した後も40日間欠勤を続けました。
そのため、会社は太郎さんを諭旨退職処分としました。

これに対して、太郎さんは処分の無効と雇用契約上の地位の確認を求めて訴えを提起し、懲戒処分の有効性が争われました。

「精神的な不調により無断欠勤をしていた労働者懲戒処分することはできるのか?」の結果について

太郎さんの主張が認められ、懲戒処分は無効であって雇用契約上の地位が認められるとされた。

ポイント解説

(1)使用者である街角会社は太郎さんに対して一定の対応をすべきであるとされた。

⇒ 太郎さんのような精神的不調のために欠勤を続けていると認められる労働者に対しては、精神的な不調が解消されない限り引き続き出勤しないことが予想される。そのため、会社は精神科医による健康診断を実施するなどした上で、必要な場合は治療を勧めた上で休職等の処分を検討するなどの対応をとるべきであったといえる。にもかかわらず、このような対応をとることなく正当な理由のない無断欠勤であるとして諭旨退職の懲戒処分をすることは適切ではない。そうすると、街角会社の就業規則所定の懲戒事由である正当な理由のない無断欠勤にあたらず、懲戒処分は無効であるとされた。

解雇の解決事例の関連記事はこちら

この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

街角相談所 -法律-

編集部