1. 街角相談所 -法律 - TOP>
  2. 離婚問題の事例一覧>
  3. 手続き>
  4. 生活保護を受け続けるため離婚届を出すこと・・
判例要約
rissuru

生活保護を受け続けるため離婚届を出すことはできるのかな~?

ずばり! 離婚届を出すことができる

なぜ、離婚届を出すことができるのか?「街角相談所-法律-」
では、実際にあったお話しをもとに解りやすく解説します。

生活保護を受け続けるため離婚届を出すことはできるのか?

実際にあったお話し

花子さんと太郎さん夫婦は、太郎さんの収入に頼って暮らしていましたが、太郎さんは病気で倒れてしまい、仕事もできなくなってしまいました。
そこで花子さんは、パートを始め、太郎さんの生活保護の受給も開始しました。

ところがいざ生活保護費を受給しようとすると、市の担当者から生活保護費の金額は花子さんの収入分を差し引かなければならないと説明を受けます。
その金額では太郎さんを支えながら生活していくことが困難だと判断した花子さんは、形式的に太郎さんとの離婚届を提出。
期待していた生活保護金を受け取ることもでき、花子さんと太郎さんは法律上の夫婦ではないもののお互いを夫婦であると思い合いながら、生活していました。

そしてその数年後、太郎さんの病気は回復せず、亡くなってしまいます。
花子さんは、太郎さんとの離婚はたとえ形式上であったとしてもすべきではなかったと思いなおし、検察官に対し離婚の無効を主張し訴えました。

「生活保護を受け続けるため離婚届を出すことはできるのか?」の結果について

花子さんの訴えは認められず、離婚は有効とされた。

ポイント解説

(1)離婚の意思

⇒ 離婚届が有効となるためには、離婚の意思が必要とされている。もっとも、その内容については「法律上の婚姻関係を解消する意思」であると裁判所は考えていると思われる。
つまり、離婚の理由は夫婦関係の解消に限られないのである。これに対して、婚姻については、夫婦として生活する意思が必要と考えられているようである。
太郎さんも花子さんも、法律上の夫婦関係を解消する意図はあるため、この事案では離婚届は有効とされたものと考えることができる。

(2)なぜ検察官に訴えたのか?

⇒ 家族法上の法律関係についての訴訟(人事訴訟といいます)において、被告とすべきものが亡くなっているなどの理由により存在しない時は、検察官が被告となる。

手続きの解決事例の関連記事はこちら

この事例の投稿者

街角相談所 -法律- 編集部

街角相談所 -法律-

編集部

探偵紹介シミュレーター